NPO法人 Japan Treehouse Network
THBS

THBS / 2013/12/09 /

第5期 ツリーハウスビルダー養成講座 第1回レポート

待ちに待った「第5期ツリーハウス・ビルダー養成講座」がスタートしました。

これから、2014年6月までの8ヶ月間にわたって、ツリーハウス作りを学んでいきます。

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第一回目の日程は、1123日(土)・24日(日)の二日間。

開催地は、千葉県富津市金谷地区。「石と芸術のまち」として地域活性化を行うべく、さまざまな取り組みが行われている元気な町です。鋸山(のこぎりやま)や温泉、大仏、ロープウェーなど、興味深い場所がいろいろとあって、ぜひとも期間中に訪ねてみたいと思ってます。今回のツリーハウス・ビルダー養成講座は、町おこしの一環として、位置づけられているようです。

まず一日目。

特急列車で、会場である浜金谷駅に到着。改札をでると、いきなり小林崇さん(通称、コバさん)をはじめとするスタッフの方々がお出迎え。こんなところまでお出迎えをしてくれるのか!?と感動したのも束の間、同じ列車に乗っていた講師の先生のための出迎えであることが判明。気を取り直して、会場であるコミュニティセンターへ。

参加者とスタッフの方々が集まってきたところで、玄関前の広場で、開校式がゆるやかに始まりました。初回なので、どんな人がいるかと少し緊張しましたが、スタッフの皆さんは、自然体でハートフルな感じだったので、これからの数か月間が楽しくなりそうな予感がしました。

開校式の後は、さっそく講座開始。参加者は、二班に分かれて、座学と実技を行うことになりました。

私たちの班は、実技からスタート。クライミングのための道具を車に積み込み、5分ほど走ったところで駐車して、そこから山へと登っていきます。登っていくと、4期生の方々が作ったツリーハウスが建っています。私たち5期生も、早くここまで上達したいな、と思いながら、そこから100mほど離れた実技の場所へ到着。

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ツリーハウスを建てるには、ツリーに登る必要があります。そのために必要な訓練を行うのが「ワーククライミング」の講座。講師は、ノブさん。やさしそうにも怖そうにも、どちらにも見えるかたです。

まずは、細くて長いひもの先に錘(おもり)をつけて、ふりこのように投げ出して、木にひっかけます。これがなかなか難しく、錘が思うところに飛んでいきません。

そしてそのひもの先にロープを結び付けて、木からロープをぶらさげた状態で固定します。と、言葉で書くと簡単ですが、ひもとロープを結ぶ技術・ロープを木に結び付ける技術など、たくさんの作業を覚える必要があります。覚えやすい方法も教えてもらえますが、なかなかマスターするのが大変です。

アンカーとして一端が固定されたロープが、木からぶら下がった状態で次のステップに移ります。いよいよ、実際にロープに登っていきます。体を支えるハーネス・登ったり降りたりするための小さな器械(アセンダー・ディセンダー)・いろんなモノをつなぐカラビナなどを装着して、ロープに登っていきます。参加者の皆さんは、初めは苦戦していましたが、だんだんと慣れてきた、ロープの4mほどの高さところまで登ってる人もいました。私は、最後までコツをつかむことができず、1mほどのとこまで登って、力尽きました。次回リベンジしたいと思います。

だんだんと肌寒くなってきたと思ったら、あっという間に時間は過ぎていて、初日の講座は終了。道具を山の上の小屋に残して、コミュニティセンターに戻りました。

晩御飯の前に、皆で入浴。車で5分ほどの「天然温泉海辺の湯」へ行きました。週末ということもあり、お客さんがたくさん入ってましたが、海の見える風呂は最高で、疲れた体を回復することが出来ました。

7時からは、「KANAYA BASE」前の海辺でのウェルカム・バーベキューパーティ。「KANAYA BASE」とは、一言でいうと海辺のシェアアトリエ。10年間放置されてたホテルを、わずか数人でリノベーションして甦らせた建物だそうで、芸大の研究室のような雰囲気が漂ってます。そこで活動しているアーティストの方々や、コバさんや講師のお二人や、アナさん・ナサさんをはじめとするスタッフの方たちと4期生・5期生が一緒になっての、にぎやかな夕食パーティとなりました。

料理を作ってくれたのが、みんみんさん。大きな鉄板のさび落としをして、豪快に焼きそばを作ってくれました。美味しかったです。また、地元のおばちゃんであるなべちゃんも料理を作ってくれて、こちらも美味しい料理でした。盛り上がってきたところで、全員が自己紹介。いろんな経歴を持った方達が、いろんな場所から参加してきて、ツリーハウスへの思いなどを語っていきました。そんな感じで一日目は終了。宿泊先の民家で眠りにつきました。

二日目。

午前は、猪野さんの「樹木学入門」。

基本的な樹木の話から始まって、ツリーハウスを作るのにふさわしい木の選び方などを学んでいきました。私は、高知県から参加してるのですが、講師の猪野さんも同じく高知の出身ということで、ご縁に驚きました。丁寧な話し方で、樹木への愛がひしひしと伝わってきました。この講義では、ツリーハウスは生きている木を相手にしている、ということを実感しました。「ツリーハウスに対してだけでなく、木の事も考えてあげてほしい」という言葉が印象的でした。

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お昼ごはんは、みんみんさんとなべちゃんの作った料理です。このパスタのアルデンテ具合が絶品でした。みんみんさんは、原宿のツリーハウスカフェで料理を作っているそうなので、ぜひ他の料理も食べてみたいと思いました。(カレーがあれば食べたい。)

片付けの後は、コバさんによる「ツリーハウス概論」。

ツリーハウスの起源やコバさんのこれまでの作品や最新のプロジェクトなどをスライドを見ながら解説してもらいました。建築業界では、神ともいえる存在の構造設計集団オヴ・アラップ社と進めている海外のプロジェクトもあるとのことで、話を聴いてて背中がゾクゾクとしてきました。最も驚いたのが、図面は書かずに作りながら考えていく、というところでした。また、かかわるひとによっても形が変わっていくということにも驚きました。独創的なデザインが作られるヒントになる話だと感じました。数年前に飛行機の中でコバさんのつくるツリーハウスを見て強く興味を持った、というのが、今回参加した一番の理由なので、コバさんから直接話を聴くことができて、また質問にも答えてくれて、とても感動しました。ぜひとも早く、ツリーハウスを作りたいとの思いを強くしました。まずは、ロープ登りをマスターしないといけませんが。

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私は、東日本大震災以降、「安全・安心」は、各自が責任を持って獲得していくものだと思うようになりました。

たしかに、「安全第一」という基準からすると、ツリーハウスは、その基準からは外れてしまうかもしれません。しかし、誰かに与えられた「安全・安心」の中でなにも考えずに生きていくことの方が、実は危険なのではないかと思います。本当に絶対に安全かはわかりませんし、危険を感じる人間の本能のようなものが消えてなくなるのではないかと思います。そういう意味では、危険と隣り合わせのツリーハウス作りを行うことは、とても大事なことなのではないか、と思います。

と、ちょっと堅い文章になりましたが、コバさんの講座を聴いて、ツリーハウスを作るということは、ツリーハウスを作るということ以上の重要な意味があるのではないかと感じました。

帰り際に、スタッフの修さんが、同じ学校であったことが判明。またまたご縁に驚きました。

帰りの列車では、同期のピザづくりの名人(なぜかスッシーと呼ばれていました)と、将来のビジョンを語りながら帰りました。

ということで、次回の講座が待ち遠しいです。以上、中(なか)がレポートしました。

第5期生 中宏文